

先日、取材で上高地に行ってまいりました。上高地の標高は約1500mですので、街より先に秋の気配をところどころに感じることができました。上高地では紅葉のシーズンになると、穂高連峰の初冠雪で「白色」になった山頂付近、山裾に広がる紅葉の「赤色」、そして晴れ渡った「青空」で景色が3色に染まる三段染め」が見られるそうです。その美しさに魅せられて、毎年タイミングを狙って訪れる方も多いそうですが、「三段染め」は雪がないと見ることはできません。ですから、この時期になると初冠雪が気になるところなのですが、昨今の温暖化の影響もあり、予測がだんだん難しくなっているとのことでした。でも、安心してください。「三段染め」だけが上高地の紅葉ではありません。河童橋から見る穂高連峰の紅葉と梓川、鏡のような神聖な明神池の湖面に綺麗に映える紅葉の山々、黄金色のカラマツ林などなど、秋の上高地は素晴らしい景色であふれています。皆さんも一度足を運ばれてみてはいかがでしょうか。
さて、紅葉もいいですが、花より団子。紅葉&山といえばきのこ。そして、なかでも松茸はこの時期一度は食べたい秋の味覚です。松茸の食べ方もいろいろあると思いますが、私は七輪でさっと焼いて、酢橘をギュッと搾ってビールと一緒に食べるのが大好きです。松茸は、焼くとどうしても水分が飛んでしまいますので、刷毛などで表面が乾かない程度に少し水を塗りながら焼くと、焼きあがった時にパサパサした感じがなく、ジューシーに仕上がります。松茸だけでなく、椎茸などを焼く場合でもこの方法を使うと美味しくいただけますよ。なんだか食べ物の話を書いているとおなかが空いて来ましたので、食の話をもう少し…。秋の魚の代表格は秋刀魚ですが、今回は鯖のご紹介をしたいと思います。この時期の鯖も秋刀魚に負けず劣らず美味しいのですが、特におすすめなのが、松輪鯖。西の関鯖、東の松輪鯖と言われるほどで、8月上旬ぐらいに東京湾に回遊して入ってくる鯖のなかで、三浦半島の松輪周辺で捕れるのがこの松輪鯖です。松輪には鯖のえさになるエビや小魚などが豊富にいるので、それを食べて丸々と太っていきます。そして、ちょうどこれからの時期、9月〜11月ぐらいにかけて体に金色のラインが入ると食べごろを迎えます。脂がたっぷり乗って、鯖というよりは鮪に似た味になり、とっても美味。私の秋の楽しみのひとつになっています。
考えてみれば、今回ご紹介した松茸も松輪鯖も、日本ならではの食文化です。そして、秋はそのほかにもお月見、収穫祭、焚き火&焼き芋、ぎんなん拾い・・・など、日本の良さを味覚で感じることの出来る素晴らしい季節ですね。
メタボが気になる今日この頃ですが、上高地の紅葉に思いを馳せながら、自然の恵みに感謝して、今日もおいしい秋をいただきたいと思います。
皆さんもこの素敵な季節をお楽しみください。
(たまプラタイムス取材後記)